大人の「へそ」は今はどこに繋がっているのか気になる。
母親とくっついていたのは知ってる。
でも、繋がっていたへそのその先の行き先を知りたい。
ってことで整理してみました。
へそはどこに繋がってる? 大人は?そもそも「へそ」って何?赤ちゃんのころの役割をおさらい
「へそ」って、自分ではあまり見ないけど、ふと赤ちゃんのへそを見ると
「あれ?ここって何だっけ?」
って思う瞬間ってありますよね。
特に、パパになったばかりの人なら、
へその緒をハサミで切る瞬間に立ち会った方も多いと思います。
でも、その“へその緒”って一体どんな役割をしていたんでしょうか?
実はこれ、赤ちゃんにとっては命綱。いわば「栄養の高速道路」だったんです。
へその緒(臍帯)は命をつなぐ“ケーブル”だった
お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんは、自分では呼吸もできないし、
もちろん食べることもできません。
じゃあどうやって生きてるの?というと…
お母さんの体から栄養と酸素を届けてくれるコードがへその緒(臍帯)なんですね。
この臍帯は、お母さんの胎盤と赤ちゃんのお腹をつないでいて
以下のような役割を担っていました。
- 酸素や栄養素を赤ちゃんに送る
- 赤ちゃんの体で不要になった二酸化炭素や老廃物をお母さんの体に返す
へそ=臍帯の“跡地”
じゃあ今私たちが見ている「へそ」は何かというと…実はそのへその緒のつけ根の跡”なんですね。
臍帯が切られて、残った部分が自然に乾いてポロリと取れると、
あの丸いへその形になります。
これはもう“使われなくなった入り口”のようなもの。
言うならば、昔の痕跡、ある意味で「お母さんとつながっていた証」です。
「あの時、命がつながっていた」
そんな風に思うと、へそを見る目がちょっと変わってきませんか?
へそはどこに繋がってる? 大人は? 出産後、へその緒はどうなる?“おへその跡”の意味
出産直後、赤ちゃんのへその緒は病院で切られ、赤ちゃんのお腹にはその名残が少しだけ残されますよね。
このとき「へその緒って、切ったあとどうなるの?」
と不思議に思った方もいるはず。
実は、ここにこそ“おへそ”の正体が隠れています。
へその緒は自然に乾いて“ぽろっ”と取れる
出産のあと、医師や助産師さんが赤ちゃんと胎盤をつないでいたへその緒を適切な位置でカットします。そして、その名残はクリップなどで留めたまま、自然に乾燥するのを待つんですね。その後、数日〜2週間程度で、その乾いたへその緒の残りがぽろっと取れます。
ここがポイント:
取れたあとのくぼみこそが「へそ」なんです!
つまり、へそは「臍帯がつながっていた接続部分の跡地」。
私たち大人が持っている“おへそ”は、まさにその“使用済みポート”の名残なんです。
「へそを見ると命のつながりを感じる」って本当だった
日本では古くから、「へその緒を大事に保管する」という文化があります。桐の小箱に入れて保存するご家庭も多いですよね。これは単に記念としてだけでなく、「あなたはお母さんと確かにつながっていたんだよ」
というメッセージが込められているんです。
この文化、改めて考えるととてもあたたかいですよね。
自分自身のおへそを見ると、かつて母体とつながっていた証を実感できますし、赤ちゃんのへそを見て「今はもう自分の力で生きているんだ」と感慨深くなるパパやママも多いはず。
大人のへそはどこに繋がってるの?実は○○につながっていた!
さて、出産の時にカットされた“へその緒”。赤ちゃんの時は明確に「お母さんとつながっていた」と分かるわけですが――じゃあ、大人になった今、この「へそ」はどこに繋がっているの?
これ、意外と知られていませんが、医学的にはちゃんとした答えがあります。
大人のおへそは、もうどこにも繋がっていません。
見た目はくぼみがあるだけ。中をのぞいても“トンネル”のように見えることもありますが、実際には奥深く続いているわけではなく、皮膚が閉じている部分なんです。
ただし――
実はその“奥”には、胎児期に存在していた器官や血管の「名残(痕跡)」が残っているんです。
胎児のときに使っていた「尿膜管」や「臍静脈」などの痕跡
へその緒の中には、- 臍動脈(さいどうみゃく)
- 臍静脈(さいじょうみゃく)
- 尿膜管(にょうまくかん)
そして出生後、これらの管は自然に閉鎖され、役割を終えます。
でも面白いのは、その痕跡が大人の体内にも残っていること。
たとえば――
- 臍静脈は「肝円索(かんえんさく)」という形で肝臓のあたりにひっそりと残っている
- 尿膜管は「正中臍索(せいちゅうさいさく)」という名前で、おへその奥〜膀胱にかけて線維状に残ることがある
直接どこにも繋がってはいないが、体の中には“過去に命をつないでいた痕跡”がしっかりと残っている。
この事実、なかなかロマンがあると思いませんか?
「へそ」をいじるとお腹が痛くなるのはなぜ?
へそを軽く押したり、掃除しようとして奥まで触ったときに――「うっ…なんかお腹の奥がズーンと痛む…!」って感じたことありませんか?
これ、実は多くの人が経験する“へその不思議現象”のひとつ。
しかも医学的にもちゃんと理由があるんです。
へその奥は「内臓と神経的につながっている」
おへそ自体は皮膚のくぼみですが、その周辺には腹膜(ふくまく)と呼ばれる内臓を包んでいる薄い膜が近くにあります。この腹膜、実はとっても神経が敏感。
そして、へその裏側の構造上、ちょっと深く押したり引っ張ったりすると――
この腹膜やその周囲の迷走神経(めいそうしんけい)や交感神経を刺激してしまうんですね。
その結果、
✔ なんかお腹の奥がぞわっとする
✔ 内臓がギュルッと動いた感じがする
✔ 気持ち悪くなったり、下腹がムズムズする
といった反応が起きてしまうのです。
特に子どもや痩せ型の人は敏感
赤ちゃんや小さなお子さん、または痩せ型で腹筋の薄い人などは、この**“へその奥にある神経”に近い構造**になっていることが多く、敏感に反応しやすい傾向があります。
だからといって「危ない」というわけではありませんが、
無理にへその奥まで掃除しようとするのは避けた方がいいです。
「お腹痛い」と感じたらやめよう!
親御さんが赤ちゃんのへそ掃除をする時も、本人がへその汚れを気にする時も――✅ 無理にピンセットなどを使わない
✅ 表面だけを優しく洗う
✅ 痛みや不快感があればすぐにやめる
この3点は覚えておくと安心です
へそはどこに繋がってる? 大人は?まとめ:へそは命の跡地。だからこそ、やさしく大切に
大人になってからも、「へそ」はただのくぼみではありません。赤ちゃんのときには、お母さんとつながっていた命の通り道。
そして今もなお、体の中心にあり、敏感な神経や内臓に近い場所として特別な意味を持っています。
今日のまとめポイント
- 大人の「へそ」の奥は、腹膜やお腹の神経・血管につながっている
- おへそをいじるとお腹が痛くなるのは、神経が刺激されるから
- 赤ちゃんのへその名残である「臍静脈」「臍動脈」「尿膜管」は、今は閉じて役目を終えている
- でもそれらの「跡」は、今もおなかの中にちゃんと存在している
- 無理にへそを掃除するとトラブルの原因になることも。優しくケアすることが大事
お子さんの「なぜ?」に答えるヒントとして
この記事は、小さなお子さんがへそについて疑問を持った時に、パパやママがやさしく教えてあげられるヒントになればと思って書きました。
たとえばお子さんがこんなことを言ったら…
「大人のへそって、どこに繋がってるの?」
「なんでへそを押すと変な感じするの?」
そう聞かれたときには、こう答えてみてください。
「へそは赤ちゃんのときにママとつながってた場所なんだよ」
「大人になっても、おなかの中にはその“跡”が残ってるんだ」
「だから、いじるとちょっと変な感じがするのは当たり前。とっても大事な場所なんだよ」
最後に:大人も知らない「へその話」
実はこうした話って、大人でも正確に知らない人がほとんどです。でも、こういう「身近な身体のしくみ」を知ることで――
子どもとの会話がもっと面白くなったり、自分自身の体にもっと優しくなれたりするんですよね。
ぜひ、今日知ったことを誰かに話してみてください。
お子さんでも、パートナーでも、自分自身の体に対してでもOKです。
きっと、ちょっとだけ世界の見え方が変わるはずですから。
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