ほっぺを膨らませたら耳の下に空気が入るのは異常!?|風船や浮き輪で耳が痛くなる原因はコレだった!

風船や浮袋をふくらませてたら、
耳の下に空気が入る感じになって、
ちょうど顎の付け根あたりがズキッと痛くて…


これって変?異常ですかね。。

って、

これは口腔内圧(口の中の空気圧)が高くなったことで
耳管」が引き起こす現象です。

 

先日、わが家の8歳の娘(2年生ですね)が浮き輪をふくらませようとして突然、
「ママ、耳の下が変な感じする〜!」
「なんか、プチッて鳴って痛い」
と訴えてきました。

一瞬、耳が痛いって言うのは中耳炎か何か!?
って焦ったのですが、話を聞いてみると

「ほっぺたをパンパンに膨らました時にだけ、
耳の下のあたりが痛くなったり、
空気が入ったような変な感じがする」

とのこと。

これ、大人でもけっこう経験しますよね。

風船や浮き輪を勢いよくふくらませようとした時、
耳の奥で“キーン”とか“ポンッ”という音がしたり
耳の下のあたりに違和感が残ったり。

でもこれ、

体の異常なのでしょうか?
それともよくある現象?


今回は、そんな「耳の下に空気が入った感じ」「痛い」「雑音がした」という現象について、
医療の視点も交えながら、大人からこどもにもわかるように解説しみました!

  1. そもそも「耳の下に空気が入る」ってどういうこと?
    1. 「耳管」ってなに?
    2. 息を強く吹く → 耳管が開く → 「変な音」や「痛み」になる
    3. これって危ないの?異常なの?
    4. 子どもが「耳が変」と言ったら?
  2.  なぜ“風船”や“浮き輪”を膨らませる時にだけ起こるの?
    1. 風船・浮き輪を膨らませる時は「異常な圧」がかかる
    2. 耳の下には「顎関節」と「耳下腺」がある
    3. 風船の“あるある”体験談(ちょっと脱線)
  3. 危険な場合の見分け方|耳鼻科に行くべき症状は?
    1. 1. 耳の奥がズキズキ痛む or 圧迫感が続く
    2. 2. 雑音・異音が頻繁に起こる(「ゴソッ」「ピキッ」など)
    3. 3. 顎のラインが腫れたり、熱っぽい
    4. 念のためのワンポイント豆知識
  4. そもそも耳に空気が入るってどういうこと?体の中で何が起きてるの?
    1. ポイントは“耳管(じかん)”の働き!
    2. 空気が「耳の下」に入るように感じる理由
    3. 気づかず“耳抜き”してることも
    4. ただし、無理に膨らませようとしすぎると逆効果
  5. 小さい子どもが「耳の下が痛い」と言ってきたら?
    1. まず考えられるのは「耳管がうまく開閉できていない」こと
    2. でも「耳の下がぷっくり腫れている」場合は要注意!
    3. 「雑音がした」「ポンって鳴った」だけなら心配なし
    4. ママ・パパの一言が安心感に
  6. まとめ|耳の下が膨らむ・痛くなる仕組みと対策
    1. 耳の下が変になるのは「耳管」や「耳下腺」が関係している!
    2. でも痛みや腫れが続くなら病院へ!
    3. 日常生活でできる対策まとめ
    4. ちょっとした体の反応にも、面白くて不思議な仕組みがある!
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そもそも「耳の下に空気が入る」ってどういうこと?

まず、耳の下に“空気が入る”感じって、
どういうことなのか。

実際に耳の下に空気が「たまる」わけではありません。

これは、体の中にある 「耳管(じかん)」という器官の働きと関係しています。

「耳管」ってなに?

耳管は、鼻の奥と中耳(耳の奥)をつないでいる細い管。実は私たちは無意識のうちに、この耳管を通じて空気の出入りを調整しています。
たとえば、
・飛行機の離陸時に耳がつまる
・あくびやつばを飲み込んだ時に「ポン」と音がする
こんな経験ありますよね?

これは耳管が開いて、気圧を調整している証拠です。

息を強く吹く → 耳管が開く → 「変な音」や「痛み」になる

風船や浮き輪を膨らませるとき、
頬をいっぱいに膨らませて勢いよく息を吹き込みます。

このとき、口の中の圧力(口腔内圧)が一気に高くなります。

すると――
・圧力に耐えきれず耳管が「バチッ」と開く
・空気が一部、耳管を通って中耳へ移動する
・「ポン」という音や、「耳の下に空気が入った感じ」が発生する
こんな仕組みなんです。

これって危ないの?異常なの?

いいえ、
基本的には異常ではありません

耳管がちゃんと機能している証拠でもあります。
ただし!以下のような場合は注意が必要です。
  • 何もしなくても耳がズキズキ痛む
  • 息を吹き込んだあと、長時間耳の詰まり感が続く
  • 音が聞こえにくくなったり、めまいがある
これらは中耳炎や耳管狭窄症など、耳の病気のサインかもしれません。

子どもが「耳が変」と言ったら?

育児中のママ・パパにとって、
「耳の下が痛い」というのはちょっと不安になりますよね。

ただ、

風船や浮き輪、ストローで強く吹き込んだ時にだけ発生して
そのあとすぐおさまるようであれば過度に心配しなくても大丈夫です。

子どもに「お耳、今も痛い?」と優しく確認して
しばらく様子を見るのがベストです。

 なぜ“風船”や“浮き輪”を膨らませる時にだけ起こるの?

これ、ちょっと不思議ですよね。

普段の呼吸や会話では何も感じないのに、
風船をふくらませようとしたとたん、
「耳の下がモゾモゾする」とか「痛い」「ポンッと鳴った」
みたいな感覚が出てくる。

どうしてこういう現象が“あの瞬間”に集中するのか。

実はここには、空気圧と筋肉の働きという
意外とメカニカルな体の動きが関係しているんです。

風船・浮き輪を膨らませる時は「異常な圧」がかかる

普段の息づかいでは、口の中や鼻にかかる空気圧は微弱。でも、風船を膨らませようとすると話は別です。
  • ほっぺをパンパンに膨らます
  • 息を強く“フーッ!”と出す
このとき、口の中には通常の数倍以上の空気圧が一気にかかります。

すると…
✔ 耳の奥(中耳)とつながっている耳管が強制的に開いてしまう
✔ 空気が耳の中に「ブシュー!」っと流れ込み、音が鳴る
✔ 耳の下や顎のラインに“違和感”や“痛み”を感じる
といった現象が起こります。

これは言い換えると、
「体の限界に近い圧がかかった時の信号」なんですね。

耳の下には「顎関節」と「耳下腺」がある

耳の下が変な感じになるもう一つの理由が、解剖学的な構造です。

耳のすぐ下には、
  • 顎関節(がくかんせつ)…口を開けたり閉じたりするときに使う大事な関節
  • 耳下腺(じかせん)…唾液をつくる場所。風邪やおたふく風邪のとき腫れるあれです
があります。

強く息を吹くことで、このあたりの筋肉や粘膜にも負荷がかかり、
「モゾモゾ」「違和感」「腫れてる感じ」
という感覚になる人も多いです。

風船の“あるある”体験談(ちょっと脱線)

私自身、小学生の頃に体育館の飾りつけ係をやったとき。
朝から100個以上の風船を口で膨らませていたら、途中から「耳がポーンッ!」って何度も鳴ったんですよね(笑)しかも、夕方になるとあごが痛くてガクガクになったという…。

今思えば、耳管と顎関節をかなり酷使していたわけです。
(※実際、手動ポンプを使った方が断然おすすめです!)

 

危険な場合の見分け方|耳鼻科に行くべき症状は?

ちょっとした違和感程度なら心配いりませんが――
「これはさすがに変かも?」と思ったら、注意が必要です。

以下にあてはまるようなケースでは、耳鼻科の受診をおすすめします。

1. 耳の奥がズキズキ痛む or 圧迫感が続く

単なる空気の逆流ではなく、中耳炎耳管の炎症が起きている可能性も。

特に以下のような症状がある場合は要注意です。
  • 風船を膨らませてから「ズキッ」とした痛みが出た
  • 空気を吹き込むたびに耳が痛くなる
  • 耳が詰まったような感じが何時間も続いている
この場合、耳管がうまく閉じず、空気や菌が入りやすくなっていることが考えられます。

2. 雑音・異音が頻繁に起こる(「ゴソッ」「ピキッ」など)

雑音の原因の多くは、耳管の“急な開閉”によるものです。

ただし、あまりに頻繁だったり、
音が「キーン」と高く響く場合は、
耳管開放症(じかんかいほうしょう)などの
疾患の可能性もゼロではありません。

一度診てもらうと安心です。

3. 顎のラインが腫れたり、熱っぽい

これは耳の下にある耳下腺(じかせん)の炎症かもしれません。
  • 風船を膨らませたあと、ほっぺが腫れた
  • 食べ物を噛むと痛い
  • 熱っぽさや全身のだるさがある
こんな場合は、唾液腺のトラブルが疑われるため
耳鼻科か内科の受診をおすすめします。

念のためのワンポイント豆知識

ちなみに…
強く息を吹く動作は「バルサルバ法」とも呼ばれ、耳抜きにも使われます。

が!

これは医師の指導なしに繰り返すと
逆に耳の中にダメージを与えることもあるので注意してくださいね。

そもそも耳に空気が入るってどういうこと?体の中で何が起きてるの?

さて、ここでちょっと冷静に考えてみましょう。
「ほっぺを膨らませる」

「耳の下が膨らむ感じがする」

「ときどき雑音がして、耳が詰まるような感覚もある」
……これ、体の中ではどんなことが起きているのでしょうか?

ポイントは“耳管(じかん)”の働き!

耳と鼻の奥は、「耳管(じかん)」という細い管でつながっています。
この耳管は、普段は閉じていますが、
  • あくびをしたとき
  • 飲み物を飲んだとき
  • 空気の圧が急に変わったとき(飛行機・風船・浮き輪)
などに一時的に開き、中耳の気圧を調整する役割をしています。

このとき、空気が鼻から中耳に入り、

「ポン」

「ゴソッ」

という音や圧迫感として感じられるんです。

空気が「耳の下」に入るように感じる理由

実際には“耳の下”に空気が入っているわけではなく、耳の奥の変化を「耳の下のほう」で感じるような錯覚なんです。

なぜそんなふうに感じるのか?
それは、耳の奥(中耳)にある構造が、顎の動きやほっぺの筋肉とも密接に関係しているから。

つまり、
「耳の奥=耳の下あたり」って感覚になりやすいんですね。

気づかず“耳抜き”してることも

風船や浮き輪を膨らませる動作って、
自然と息を強く吹いている=耳抜きに近い動作になっていることも。

だから、
  • 圧がかかって耳管が開き
  • 耳に空気が「スッ」と流れ
  • 変な音がして
  • 耳の下あたりが膨らんだような感覚になる
……という流れです。

ただし、無理に膨らませようとしすぎると逆効果

バルサルバ法(強く鼻をつまんで息を吐く耳抜き法)と似た動きなので、
何度も無理にやると、耳管を痛めたり、中耳に空気がたまりすぎることもあります。

お子さんと遊んでいて、風船を何個も一気に膨らませたりするときは、休憩を挟んでくださいね。

 

小さい子どもが「耳の下が痛い」と言ってきたら?

風船を膨らませたり、ストローで息を吹き込んで遊んだあと、
急に子どもが「耳の下が痛い〜!」と言い出したら、ちょっとドキッとしますよね。

ここでは、その可能性のある原因と、どう対応すればよいかをまとめておきます。

まず考えられるのは「耳管がうまく開閉できていない」こと

子どもはまだ耳の構造が未発達なため、
耳管(じかん)の開け閉めがうまくいかないことがあります。

空気を吹き込むような動作をしたときに、
  • 空気が耳の奥に押し込まれすぎる
  • 中耳の圧が変になってしまう
  • 「痛い」「変な音がする」「耳が詰まる」と感じる
……ということが起きるんです。

これは一時的なことが多く、しばらくすればおさまります。

でも「耳の下がぷっくり腫れている」場合は要注意!

痛みとともに、耳の下が腫れているときは、
「耳下腺炎(じかせんえん)」や「おたふくかぜ」の可能性もあります。

特に以下の症状があれば、すぐに病院へ:
  • 発熱がある
  • 両側の耳の下がぷっくりしている
  • 食べ物を噛むと痛がる
  • 顔が少し左右非対称に見える
こういうときは「ただの遊び疲れかな」と放っておかず、
耳鼻科または小児科で診てもらってくださいね。

「雑音がした」「ポンって鳴った」だけなら心配なし

一方で、風船を膨らませたあとに、
  • 一瞬だけ「ポン」と音がした
  • 「耳の奥がスーッとした」
  • 「一瞬変な感じがしたけど、すぐ元に戻った」
というような一時的な違和感だけなら、
これは耳管の正常な働きによる反応なので、心配いりません。

ママ・パパの一言が安心感に

子どもがびっくりして泣いてしまったときは、こう言ってあげてください。

「だいじょうぶ、耳のなかで空気が動いただけだよ」
「ちょっとびっくりしただけだから、ゆっくり深呼吸してみようか」

この一言だけで、子どもはグッと落ち着いてくれるものです。

まとめ|耳の下が膨らむ・痛くなる仕組みと対策

さて、ここまで読み進めてくださって本当にありがとうございます。

「ほっぺを膨らませたときに耳の下が痛い・膨らむ・変な音がする」──
この現象、けっこう多くの人が体験していて、実はそこにちゃんとした理由があるんです。

耳の下が変になるのは「耳管」や「耳下腺」が関係している!

  • 息を吹き込むと中耳に圧がかかる
  • 耳管が開閉して空気が流れることで「ポン」と音がする
  • 耳の下がぷくっと膨らむのは耳下腺への刺激や、唾液の影響かも
というわけで、正常な範囲の反応であることも多いです。

でも痛みや腫れが続くなら病院へ!

  • 長引く痛み
  • 明らかな腫れ
  • 発熱や食欲不振
こういった症状があるなら、「おたふくかぜ」や「耳下腺炎」の可能性もあるため、
早めに耳鼻科または小児科を受診するのがベストです。

日常生活でできる対策まとめ

✅ 無理に空気を吹き込みすぎない
✅ 飲み物を飲んで耳抜きを促す
✅ 片耳ずつイヤホンを使うのも耳への負担を減らすポイント
✅ 「痛い」と言われたらすぐに観察+対処を

ちょっとした体の反応にも、面白くて不思議な仕組みがある!

育児中のママ・パパも、彼女の浮き輪を必死で膨らませる旺盛な学生さんも、
こういう体のリアクションに「なぜ?」と思ったら、
ぜひこうやってちょっと調べてみるクセをつけてみてください。

体って、知らないことだらけでめちゃくちゃ奥深いんですね。

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